激安! 本格派ジャズギター向きアンプBandit 112 Redstripe, Used  H/W

 中古で購入したマイ・サブアンプの一つである 『 Peavey Bandit 112(通称 red stripe = 赤帯 )』を紹介&レビューします。
 日頃、スタジオ練習をしたり、ジャムセッションに参加しているレベルの方であればフルに性能を発揮させる事ができる仕様・サウンド品位を有する機種であると思います。

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■redstripe 概要
 ジャズ目線で視ると下の好ましい特性・機能を持っています。
・クリーン チャンネルではジャズ向きの真空管っぽいサウンドが得られる。 
(ジャズコの硬質な音より、ずっとナチュラル)
・生ドラムに負けない大音量が出せる。
・リード チャンネルでは、ジョンスコ風の浅いクランチも出せる。 
(ポリトーンの様な使い物にならない歪音ではありません。
  ノイズは多いけれど、ハイゲイン歪も出せます。)
・標準付属品のフットスイッチで、クリーンとリード チャンネルを切り替える事ができる。
(即ち、ギターとこのアンプがあれば、ジャズ専の方ならエフェクタは不要!)
・現行モデルの一世代前のモデルであり、サウンド的には既に完成の域に達している。
・ジャズコの様にノブやスイッチの耐久性が高く、現役として使える中古が比較的多い。

 Red Stripeは 2002年~2005年位 に製造されたモデルで、初期型が米国製、後期型が中国製(ちなみに現行品も中国製)となります。
 サウンド的には大差なく、中には後期モデルを好む方もおり、初期型にこだわる必要はありません。
 ちなみにフロントのクリーン チャンネルのコントロール部の下に『DESIGNED IN USA』 とプリントされているのが後期型で、初期型は 『DESIGNED AND MADE IN USA』とプリントされています。


■redstripe仕様・性能
 搭載スピーカーには 12inch の Blue Marvel か 印字なしの同等品が使われています。

 『トランスチューブ・テクノロジー』という真空管をシミュレートしたサウンドが出せるアナログ回路を採用しています。
 デジタルのアンプシミュよりは、圧倒的に使いやすいナチュラルなサウンドを出せます。

 ノイズはクリーン~クランチをライブ程度の音量で出すには全く問題ないレベルです。但し、ハイゲイン歪を出す際のノイズは大きいです。
 一方、家で弾く音量だと、ポリトーンや5Wクラスのオール・チューブ・アンプ(A級アンプ)程にはノイズレスではありません。
 但し、Lunch Boxやジャズコーラスよりは静かで、私的には許容できるレベルかと思います。

■redstripeの中古品について
 当時サウンドハウスさんが3万円程度で販売していたらしく、中古のタマ数が比較的多く、更にコンディションの良いものも少なくありません。
 というのも、ジャズコと同じくスタジオやライブの音量で演奏する設計となっているため、安値と評判につられて買った初心者さんが、(ジャズコ同様に)家弾きには全く向かない事に気づき、持て余し放出したタマが市場に出回っている模様です。
 ちなみに、ライブハウス等で酷使されたredstripeの購入は控えた方が良いと思います。

 Red Stripeは、2015年9月現在、ヤフオクだと5千~1万5千円程度の相場で落札されてます。中古を買う際には下の点に気を付けると良いと思います。

・標準付属品であるフットスイッチがついている事。また、フットスイッチでクリーン チャンネルとリード チャンネルの切り替えが瞬時にできる事。
・リバーブ音が正常に出る事
・あとは一般的な内容ですが、外観に目立つ傷、水没跡等がなく、ノブ類にガリがなく、スピーカーのヘタリや穴がない事

■redstripeの音創り・操作について
 Bandit112独特の操作部についてのみ説明します。

・パネル右の『T.DYNAMICS』ノブ
 まず第一に、これはアッテネータではありません。
 サウンドの真空管らしさや、コンプレッション感等を調整するつまみです。
 取説では、自宅演奏では25%程度、ライブでは100%程度に設定する事を推奨しています。
 ちなみに、100%に近づけると、ノイズは増えます。

・左隣の『RESONANCE』スイッチ
 LOOSEに設定すると低音が増します⇒ジャズを演奏する場合はLOOSE側に!

・クリーン チャンネルの『MODERN⇔VINTAGE』
 MODERNに設定した方がジャズ向きの周波数帯域の広いサウンドが得られます。

・『CH.SEL』
 LEAD⇔CLEANチャンネルの切り替えに使います。
 LEADに設定しておくと、フットスイッチにて LEAD⇔CLEAN の切り替えが出来ます。

・リード チャンネルの『PRE GAIN』と『POST GAIN』
 PRE GAIN … 歪ゲイン
 POST GAIN … リード チャンネルの音量

・パネル背面の『GND』スイッチ
 通常、中央の『0』で使用。
 上の『+』ないし下の『-』を押してみて、一番ノイズが小さい所に設定します。

・パネル背面の『EFX LEVEL』スイッチ
 『SEND』と『RETURN』の音量レベルを選択するプッシュスイッチです。
 押し込むと、ギターの出力レベルとなり、出っぱった状態だとラインレベルになります。
 『SEND』と『RETURN』に追加するエフェクトは、リバーブとプレゼンスの間に挿入されます。なお、エフェクトのオンとバイパスは、フットスイッチで操作できます
 但し残念ながら、現行品同様に『SEND』と『RETURN』の原音へのブレンド量は調整できません。

■redstripeと現行品との比較
 2015年モデルのbandit112とredstripeの比較を下に示します。〇はredstripeが勝るポイント、×はredstripeが劣るポイントです。

〇プレゼンス・ノブがある(現行品にはない)
〇T.DYNAMICS・ノブがある(現行品は連続可変ではなく、3段階の切り替え)
〇『SEND』『RETURN』に、ギターレベルと、ラインレベルのエフェクトを接続できる。(現行品はラインレベルのみ)
〇『SEND』『RETURN』に接続したエフェクトを、フットペダルにてON/BYPASSに切り替える事ができる。
〇フットペダルが標準付属品となっている。(現行品ではオプション扱い)
〇スプリングリバーブ搭載(現行品ではデジタルリバーブを搭載しているモデルが多いが、サウンドの評判が良くない)
×クリーン・チャンネルはModernとVintageの2モード(現行品はClassic,Vintage,Warmの3モードがある)
×『RESONANCE』が2段階(現行品は名称がDAMPINGに変わり、3段階切り替え)
×ブースト・ノブがない(現行品は、ブースト量=音量をフットスイッチで切り替えられる)
×アンプシミュ・アウト=SPEAKER SIMULATED DIRECT OUTPUTが無い(但し、音質に問題を感じる方も散見される)
×25%,50%,100%の3段階に切り替えられるPowerスイッチ(アッテネータ&T.DYNAMICSの機能を有するらしい)が背面にあり、25%に設定すればノイズの少ない音で自宅練習ができるらしい。

■redstripeのサウンド設定例
 参考のため、取説に記載されるredstripeのサウンド設定例を下に示します。

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■redstripeの自宅練習用のサウンド設定例
 音量の大きいredstripeでの自宅練習は中々難しいですが、設定を工夫すれば自宅練習も可能です。
 ポイントは、出音の小さいLOW GAIN側のINPUTジャックを使用する事にあります。
 ここでの歪みチャンネルの設定では、リアピックアップを使用する事により、ジョンスコ風?の浅いクランチ音が出る様になっています。
 設定例では、リバーブはゼロに設定してありますが、お好みで調整頂けるとよいかと思います。
 なお、各ノブ等の設定値を決める際には、セミアコを使用しました。


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ではでは 2015年9月吉日

PS PetersonとPolytoneが生産完了し、HenriksenとJazzkatは国内に販売代理店がない2015年現在…
 ジャズギター用のライブ用アンプとして中古の Bandit 112 redstrope は低価格帯アンプ(5千~1万5千円)の中では、最有力候補と言える存在かと思います。(現行Bandit112の中古も、2万円以下ならば同様)

 但し、新品のBandit購入はお勧め致しかねます。販売価格がより安く、ノイズも小さいRoland CUBE-80シリーズの購入を強くお勧めします。
 私が師事したジャズプロの先生がポリトーンから買い換えようと思った程に、出来の良いモデルで、ノイズが少なく、家弾き~ライブまで対応でき、ピットインにも常備されている機種です。