kjc_guitar

アクセスカウンタ

zoom RSS Fulltone OCD Ver.4の自作のツボ (小型=1590Aサイズ)   h/w

<<   作成日時 : 2017/02/11 21:48   >>

トラックバック 0 / コメント 0

かつて、fulltone OCD Ver.4 cloneを製作した所、HPとLPのサウンドの差がホトンドなく残念な思いをしました。(音量は切り替わった…)
そこで、ここではHPモードでしっかりとハイが持ち上がり明るい音が出る旧モデル Ver.4 製作のツボを紹介したいと思います。(更に1590Aケースに収納が可能)

画像


【回路】
回路は、ブログ tagboadeffects のIvIark氏の「Fulltone OCD V4 Rev 2」に(ほぼ)準拠し製作を進めます。

【レイアウト】
レイアウトは HomemadeFX エフェクター自作資料館 の Fulltone OCD に(ほぼ)準拠し製作を進めます。
なお、1590Aサイズに収納するなら、横16穴×縦11穴サイズである元々のレイアウトの左側部品配置を工夫する事により横15穴×縦11穴サイズに幅を短縮する事をお勧めします。
元々のレイアウトでも1590Aサイズに入れられない事はないのですが、横15穴に短縮した方が、収納作業が楽になります。

【部品選定、省略、追加等】
 部品の選び方・使い方がOCDっぽいサウンドを出すためのキモと思われます。
パスコン以外のコンデンサーには積層セラミックを使用する。
 (5%の精度があるムラタの積セラが一押し)
220pFにも精度を重視し積セラを使いましたが、ここは普通のディスク・セラミックでもOK。
1uFのカップリングコンデンサにはディップタンタルを使用する。
・抵抗には普通のカーボンを用いる。
 (普通のカーボン抵抗であればXICON製でも千石電商で売られているのものでもOK)
・10uFのパスコン(2個)はFine Goldが無難。
・9V電圧入力とパスコンの間に、回路図にある100Ωの抵抗を追加。
 (レイアウト図では、この100Ωが省略されている)
小型化も目指すなら、下の様にすると良いでしょう。
・10uFのパスコン(2個)には固体(ディップ)タンタルを使用。
 (耐電圧にも配慮が必要。昇圧を想定するなら特に…)
・9V電圧の平滑用のパスコンと並列に付いている0.001uFは省略。
 (Fine Goldないしタンタルは、高域まで充分に伸びるため)

(余談1)上の部品選定は、基本的には、複数の実機内部写真をWebで見て考察した結果です。但し、実機では同じ Ver.4 でも適用部品にバラツキがあり、例えば0.068uFの積セラが、フィルムコン(おそらくマイラ)となっている個体や、タンタルコンデンサが電解コンに置換えられている個体も散見されました。

画像


(余談2)セラ・コンは、低音が痩せるため、一般的にエフェクター自作の主体部品としては用いられません。但し、ペダルによってはセラ・コンの方が適するもの(例えばBlues Breaker=ウォームな音がする)もあります。
セラミック+タンタルで回路を構成する事で、OCDの場合は、あたかもプリ・ポスト・バッファがあるかの様な奥行き感をかもし出している様に思います。(人によっては、音ヌケが悪いと感じるかも…)

【補足】2N7000のピンアサイメント
 回路図では 2N7000 の Drain-Gate がショートされています。しかし一方、レイアウト図では Source-Gate がショートされています。
(電気回路としては Drain-Gate をショートするのが正しい)

 FETにソケットを適用し、サウンドチェックしてみると、レイアウト図通りに2N7000の平面を対向させると Source-Gate がショートされ、歪のエッジ感が強調されたサウンドが得られます。
 なお、レイアウトでの2N7000(2個)の向きを180度回転してソケットに刺すと Drain-Gate がショートされた適切な状態になります。この場合、音圧のあるマイルドな(アンプ・ライクな)歪み感が得られます。
画像



【改造について】
・OCDのゲインを12時位にすると dyna red distortion に似たサウンドが得られます。(但し、歪みの粒子は粗い) そこで、bjfe風に整流ダイオードでハード・クリップし、LEDのソフト・クリップと並用するModは実用的かつ有用かと思われます。

【製作例】
 下に私の自作基板例を示します。
 上辺中央の2本のピンをショートするとHPモードに、解放するとLPモードになる仕様となっています。(HPモードでは音量が上がり、同時にハイが持ち上がります)
 また、この基板は横15穴ですので1590Aのケースに組み込み易くなっています。

画像


 なお、元々のレイアウト図と比較するとMOD用にピン等を複数追加しています。
 例えば、左から4穴目、上から4穴目及び5穴目のピンは常時ショートする必要があります。(これらは、初段オペアンプの抵抗2.2Kと0.068uFの組合せを変更する際のみに必要となるピン故)

 下がケース実装後ですが、ポットはアルファ、ケースはタカチを使用しました。

画像

 
 サウンドに係る半田はケスター、配線材はテフロン被覆線(※)を新しく使用してみました。
 使用感はベルデンに遜色なく、配線成形の際の反発力がベルデンより若干高めでシッカりとした使い心地でした。なお、被覆の熱溶融がほとんど発生しない点もメリットのひとつかと思います。
 今後も、リピート使用したいと思いました。
※、桜屋電機店さんでベルデンの代替え線材として販売されている商品

 今回製作品のサウンドは、チップ部品主体で製作された中華コピーペダルよりも、サウンド品位が高い様に感じました。また、ゲイン12時以降のサウンドもギリギリとした嫌味が少ない様に感じました。
 実機の部品使いに近いためかもしれませんが、私的には、単体歪みペダルとして、使いやすいサウンドに仕上がった様に感じました。(ジャズコ対策にもなると思います)
 今更OCDですか?的な感じは否めませんがw 
 TS-9ともOD-1ともカラーが異なり、ローゲインではBD-2的?なニュアンスも合わせ持ち、しかもDistortion+同様のシンプルなハード・クリッピングを採用した、個性豊かな使えるペダルとの認識を新たにしました。
 自作でHPモードでのサウンド変化を得る事が出来なかった方および、フィルムコンデンサー主体で自作された経験のある方に、ここで紹介した製作方法をおススメしたいと思います。

ではでは<(_ _)>
2017年2月吉日
PS1 本ページ情報に基づく自作は自己責任にてお願い致します。

PS2 下にかつて、HPでのハイの持ち上がりがホトンド感じられず残念な思いをした旧自作機の写真を示します。似た部品使いやレイアウトで自作を進めようと思っている方は要再考かも…

■旧自作機写真
画像

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

Fulltone OCD Ver.4の自作のツボ (小型=1590Aサイズ)   h/w kjc_guitar/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる