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zoom RSS 市販キットの MXR Phase 45 化 MOD 簡単 自作 h/w

<<   作成日時 : 2015/11/01 13:58   >>

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タッキーパーツ礼賛! 〜 Classic Phaser キットの MXR Phase 45 化 MOD 〜


【その1】手軽にキットを70〜80年代の MXR Phase 45 化するMOD方法

■Takkyparts さんの Classic Phaser 基板上キット について
 キット付属のパーツ(ICソケットは除く)のまま製作を進めても、ブティックペダルレベルの良好なサウンドのフェイザーを製作する事ができます。
 下にキットの概要・特徴をまとめました。

・Web通販で買える2200円(2015年10月現在)のタッキーパーツさんの Classic Phaser 基板上キットは、TonepadのMXR Phase 45 プロジェクトに準拠しています。
・キットにはマッチング済みの2つのFET(2N5458)が含まれます。
(マッチングの手間&コストを考えると、キット購入のメリット大)
・サウンドに係るコンデンサに生産完了品のECQ(2015年10月現在)を使用。また、LFO及びFETを可変抵抗ユニット化させる為のコンデンサに精度の良いF2Dを使用。
 そのため、キット付属部品のままでも、ウォームで高品位なサウンドのフェイザーを製作する事ができます。


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■キットの評価…MXR Phase 45 化MODするにあたって
・キットでは主にフィルム・コンデンサが使用されているが、実機はセラミック・コンデンサ主体
・(TRUE)バイパス音よりエフェクト音が小さい(実機も同じ)
・ICソケットが板バネ式 → 接触不良を起こすリスク大

■手軽な改造方法
 コンデンサの置き換え(8か所)及び、抵抗(1か所)の半固定抵抗への交換で実機のサウンドに近くなり、エフェクト音量が小さい点も改善する事ができます。
 具体的な方法を下に示します。

・0.01 uFと0.047uFのコンデンサ(計8個)を、セラミック・コンデンサに置換え
・一段目のオペアンプの10kΩの抵抗を20KΩの半固定抵抗に置換え ※1

重要補足…キット付属のICソケットは使用せず、ICを基盤にじか付けする事を強くおススメします。(余ったICソケットは、将来的にテスト機の製作等に流用すると良いと思います)

※1 … 半固定抵抗にてバイパス音量とエフェクト音量の差がなくなる様に調整します。丁度半分位(=約10kΩ)の位置近傍にてトリマを±側に振ると、バランスの良いポイントが見つかるハズ。


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【その2】70〜80年代の MXR Phase 45に肉薄し、更にレスリー風サウンを出せる様にMODする方法

■改造方法
 まず、上述のお手軽MODの内容に加え、他部品も見直しを実施します。
 具体的な方法を下に示します。

・電解コンデンサ(3個)を10uF(耐圧25V程度を推奨)のタンタルコンデンサに置換え
・IC(2個)を、実機に採用されていた TL022CP に置換え
・ICソケット(2個)を丸穴8pinタイプに置換える

■レスリー風サウンドを出す方法
 更に、下の簡単なMODにてレスリー風のサウンドを得る事ができます。

・2段目のオペアンプの入力側に接続されるコンデンサ(0.047uF)の受けをソケット化し、0.01uFのセラミック・コンデンサに付け替える。
・3段目のオペアンプの入力側に接続されるコンデンサ(0.047uF)を受けをソケット化し、0.1uFのセラミック・コンデンサに付け替える。
・合わせて、250kのトリマーを高音に揺らし効果が出る様にワザとオフセット
 させる調整を行う事で、よりシュワシュワ感のあるサウンドが得られる。
 (本改造方法は松美庵様のWeb情報のMOD1に基づきます。深謝!)

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 上が製作例の写真です。
 最近は、品質・加工性の良くない 1590B で自作する事はほとんど無くなりました。昔愛用していた、類似サイズの TD6-11-3N を使う事もなくなり、容積がより大きく、かつ軽量なTD7-10-3Nで製作するのがもっぱらです。
 また、電池駆動はめったにしないため、DCジャックのみの仕様で製作しています。
 さらに、BOSSのペダル等では、グランド・ループを避けるためにアウトジャックにグランド線を接続していませんが、私も最近は当該グランド線は接続しない仕様で作る事が多いです。
 サウンド的にも、アウトジャックは、シャシグランドで十分である様に感じます。
 ちなみに、私は早めのレートを多用し、なおかつ、遅いレートはホテル・カリフォルニアのソロないし、ピンク・フロイドのWish you were hereのイントロ程度が得られれば十分なため、SPEEDの可変抵抗には150KCを使っています。


・Phase45 サウンドのレビュー
 サウンドですが、Phase90的なワウの様な揺らしモノではなく、空間系的なうねりが得られ、チャーリー・ハンターのオルガンサウンドに似た雰囲気をお手軽に再現でき非常に気に入ってます。

 なお、Peavey Paptor(ストラト系)→Phase45自作機→VHT 5W Tube Ampでサウンドを確認した限りでは、セラコンとは思えない温かいサウンドが得られました。
 大昔に作ったBlues Braker旧バージョン(セラコン・メイン)も温かい音が得られました。セラコンも適所に使えば、充分に音楽的なサウンドを得られるという点は興味深いです。


・DOD 201との比較
 Phase45のセラコンを、マイラーに置換えた様な、手持ちの類似機種 DOD 201のサウンドは、より柔らかく(ハイが抑制されている)、どちらがベターかは、アンプとの相性を含め、奏者の好みによるのではないかと思います。


・Phase90自作機との比較
 Traconのマイラー※1をメインに使用したPhase90(Phase45化モード追加MOD品)と比較すると…
 まず、Phase90はフィルターのパラメータをLFOで周期的に変えた様な、Phase45とは全く異なるワウワウの様なサウンドで、ファンキーなクリーンカッティングに合う様に思います。
 ジャズ専の私的にはPhase45サウンドの方が使える場面が多いです。
 なお、Phase45モード化MOD※2のサウンドは、Phase45(セラコン・メイン)よりもブライトで分離が良好な反面、柔らかさ?が欠ける印象を受けました。これは、もしかすると最終段にバッファーがある為かもしれません。

※1、Fulltone のワウペダルで使用されて以来、注目度がアップしている様です。0.5uFという通常の系列にはない容量のコンデンサが選べる点もナイスかと思います。(但し私がつかったのはK級で、精度は???ですがw)
 AVX、ECQが生産完了となった現在、F2Dと並んで、もしかするとTraconには定番パーツとなりうるポテンシャルを持っているかもしれないと感じました。
※2、Phase45化MODの際には、TONE PADのPEZ45でいう所の22KΩのフィードバックループを遮断した方が良いサウンドが得られる様です。


・Noah'sark ORANGE-A 橙(生産完了品)との比較
 クリーンで深い揺れ感とDepthツマミの存在が、このペダルの特徴と言えると思います。
 これは4段のシフターを持ったPhase90系のペダルですが、出音がPhase90よりも更にワウワウ風にチューニングされている様に感じます。
 また、サウンドが太く、シングルコイルに合う様に思います。
 Phase45化MODも簡単にできるのですが… わずかに揺らぐだけで、それがFETマッチングの影響なのか、BIAS再調整をさぼった為か、このペダルの回路の特性なのかは不明です。
 Phase45自作機との比較はそういう意味で難しく、Phase90の対抗馬としてはDepthつまみも有り、音作りの幅は広いため、TPOや志向によってはこちらの方を好む方もいると思います。
 パーツレベルでみると、金皮抵抗+ボックスタイプの青いフィルムコンデンサ(EPCOS製フィルムコンデンサ?)メインで構成され、こだわりを感じさせる作り込みとなっています。
 Noah'sarkの様なローコスト&ハイパフォーマンス・ペダルが生産完了となり無くなっていくのは寂しい限りです。
 ちなみに、ICは062を採用しているため、072よりもノイズ感はあります。

・ベリンガー VP-1 MOD(エレハモのSmall Stone系) との比較
 エレハモのSmall Stone系のVP-1 MOD(別途製作記事有り)の浅い側のモードと、Phase45のサウンドは似て非なるモノという感じでしょうか…
 VP-1 MODの方がサウンドへの色付け度合が(良い意味で)濃くリッチでジューシー?に感じます。
 VP-1 MOD と Phase45自作機 のサウンドは甲乙つけがたく、オルガンサウンドを得るにはどちらも劣らず魅力的なペダルだと思います。


・Vibe MODについて
 今回のPhase45には、松美庵様が広めたVibe MOD機能も付けてみました。
 確かに、うねり方が異なるサウンド得られ面白いのですが… 聴いている側からすると、さして差はないのではないかと感じました。
 Vibeの音を出したい場合には、私だったら手持ちの Cool Cat Vibe を間違いなく使うと思います。
 Cool Cat Vibeで出せるオルガントーンは素晴らしく、また、スローで夢見る様な揺らぎ音もVibe独特の美しさがあって、揺らしモノに興味がある方には、Phase45(セラコン・メイン)同様に是非お勧めしたく思います。
 但し、Cool Cat Vibeも生産完了品となってしまった様です。 Cool CatのChorusや、初期モデルのオーバードライブ等は非常に良い出来だっただけに… ローコスト・ハイパフォーマンス・ペダルの衰退傾向は非常に残念でなりません。

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【その3】現行モデル(※2)の MXR Phase 45 のサウンドに近づけるには…
 下の部品の置き換えを行うと、現行モデルのサウンドに近づくと思われます。

・フィルムコンデンサをWIMA(ないしUPZ等のPP系)に置換え
・電解コンデンサを10uF(耐圧25V)のタンタル・コンデンサに置換え
・IC(2個)を TL022CP に置換え
・カーボン抵抗を金属皮膜抵抗に置換え
・ICソケット(2個)を丸穴8pinタイプに置換え

 ※2…2010年モデルの実機の内部写真を参考にしています。


ではでは             
PS 恐縮ですが、改造・自作は自己責任にてお願い致します<(_ _)>
2015年11月吉日

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