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zoom RSS ジャズ ギター サウンド を遊べるお手ごろ価格マルチ VOX StompLab IG  H/W

<<   作成日時 : 2015/04/25 10:02   >>

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 お手ごろ価格マルチの VOX StompLab IG (以下 ST と略す) は空間系は必要最低限の品位ながら、クリーン及び歪みアンプ/歪みエフェクターのモデリングを豊富にそろえ…
 コーラスをあまり使わないジャズ弾きがチャーリー・ハンターの様なオルガン・トーンを出す際に重宝する uni-vibe や Rotary Speaker のモデリングをも有しています。

 STは個々のモデリングの品位という観点ではMS-50G/G-3に及びませんが、お手ごろ価格マルチとしては珍しく、JAZZ弾きが遊べる(使える?)プリセットパッチを備えているという点に関して興味深い機材だと思います。

 私が当初JAZZのプリセットパッチ×10種を試した際には、いくつかのクリーン・サウンドと歪みサウンド(しかも中には、かなりハイゲインなものもある)がなぜ混在しているのか理解できませんでした。

 しかし、イヤフォン及びアンプを使ってSG及びストラトを接続した際の、出音を比較し聴き込んでみると、パッチを作ったサウンドエンジニアの意図が徐々に見えてきたのでした。

画像


 余談ですが、プリセットパッチは、大きく2分すると、ストラト(及びテレキャス?)用に作り込まれたものと、レスポール(及びSG?)用に作り込まれたものがあります。
 2大人気機種(エレキ)をターゲットにマルチのプリセットサウンドを作り込むのは、どこのメーカでも常套的にやっている事です。

 私はジャズ専のアマのギター弾きなので、主にJAZZのカテゴリーにあるパッチについて弾きこんだ所… 少なくともメセニーとマイク・スターンあたりのクリーン音と、ジョンスコ、ビルフリ、ラリー・カールトンあたりの歪みサウンドがプリセットパッチとして作り込まれている事を確信するに至りました。
 しかもサウンドの品位は、アマのライブであれば十分使えるレベルです。

 どのパッチが上述のモデリングであるか書く前に、参考のため、私がサウンドを確認した環境を下に示します。
 使用ギター:Gibson SGJ ないし Squier classic vibe 50's strat
 アンプ  :VHT Special Combo 6 Amp
 イヤフォン:SENNHEISER MX400 (STに直結)


■下に、プリセットパッチの番号と、適するギター及びピックアップ(Neck、Brige等)を合わせて報告します。

A.John Scofield 風の歪サウンド…patch 12 (SGJ, Bridge)
  本来は目一杯にコモらせたRATの軽い歪み音を入力した、VOX AC30の自然な歪音が『アノ』音らしいのですが、本パッチではAC30すら使われてません…

B.Mike Stern 風クリーンサウンド…patch 16 (SGJ or Strat, Neck)
  マイク・スターンのクリーンサウンドのカナメはステレオコーラスなので、このパッチはイヤフォンの方が雰囲気が合うかも…
  昔は、エフェクターの使い方のうまいHARUさんに、スターン風のサウンドはどう作ればよいか等の問合せがあったとか… 5千円台でスターン風のサウンドが出せるだけでも ST を買う価値がある?

C.Pat Metheny 風のクリーンサウンド…patch 17 (SGJ, Neck)

D.Gibson SGを使っていた頃の Bill Frisell 風の歪サウンド…patch 18 (SGJ, Bridge) 

E.懐かしいLarry Carlton 風の歪サウンド…patch 19 (SGJ, Neck)

F.BOSS BD-2 風サウンド…patch 37 (Strat, Bridge or Center)
  Wayne KrantzやOz Noy風のサウンドを出したいときに使えるパッチだと思います。

G.BOSS BD-2 風サウンド(その2)…patch 39 (Strat, Bridge)
  パッチ37よりも若干ファットですが、こちらもWayne KrantzやOz Noy風のサウンドを出したいときに使えるパッチだと思います

その他.patch 13 (SGJ, Neck) は フルアコ+ポリトーン 的なサウンドを狙ったものと思われますが完成度は今一歩…  また、patch 15 (SGJ, Neck) は ジャンゴスタイルに向いた音を意識している様に思います。
     


■音の出し方のコツを下に示します。
1.アンプで音を出す場合は、TONEをフラットに設定したジャズコーラス系統のサウンドの機材を使う事。

2.CABINETシミュレーターを安易にオフにしない事。
  布川さんは、ギターのホロウ感を出すためにCABINET機能を利用する事があります。
  同じ様な考えでパッチづくりにCABINETを音色の一部として使っている事がある様です。
  アンプにマルチをつなぐ際にはCABINETシミュレータをOFFにするのが定石ではありますが、アンプの出音を確認した上で好みのサウンドになる設定を選ぶのがよいと思われます。

3.これも2項と似た話ですが、アンプにマルチを接続する際にはLine MODEを選択しないのが定石ではありますが、これもアンプの出音を実際に耳で聴いて一番好みの音が出るMODEを選択するのが良い様です。

4.音を、より好みにチューニングする際には、ST のゲイン及び音量と、ギターの音量及びTONEの調整をまず行うと良いと思います。 (この調整だけでも、通常は、それらしい音が十分に得られると思います。)
  更に微妙な音作りがしたい場合は、アンプシミュレータ等のTONE等をいじったり、ギター入力直後のコンプ等をオフにしたりすると良いでしょう。


■蛇足1  
ちなみに、モデリングアンプのCLEAN2はポリトーン?をシミュレートしているという説があるそうです。
私はかつて10年近くポリトーンのミニブルートを使用していましたが、CLEAN2でポリトーンらしいサウンドが得られる様には感じませんでした。

もし、この説が本当であり、大手メーカーがポリトーンのモデリングを作ったとするなら… (完成度は???ですが)画期的な事だと思います。

いわずもがなですが、グライコで周波数帯域毎のゲインを真似ても、ポリトーン風サウンドを得るには全く不十分であり…
位相、コンプレッション感及び、箱鳴り感等の要素を模擬した上で、更に音量の違いによるサウンドの非線形性等も模擬しないと、アンプシミュレータとして使えるサウンドは得られないと思われます。

ポリトーンもピーターソンも製造中止になってしまった現在、かつての定番ジャズギター向きアンプの品質の高いモデリングが、どこかのメーカーからリリースされる事を期待して止みません。


■蛇足2
国内のプロのジャズギター弾きで、マルチをライブに使う方は少なくありません。主にZOOM G2、ZOOM G3(BOSSよりも音がDARKだから?)あたりを使用する方が多い様で、中には手に乗るサイズのKORG PANDRAをライブ&レコーディングに使用している方もいます。

おそらく、ZOOM G2の登場以降、コンパクトマルチの歪み音(及び空間系)の品位が飛躍的に向上し、ジャズを弾く上で必要十分なサウンドが得られる様になったため、利便性及び信頼性を考慮し使われているものと思われます。

特に、ジャズの場合、アンプ直結が本道と考える方も多く、それ故か、歪み音の研究?がロック系のギタリストより顕著に遅れている状況にあり?、そこそこの歪みサウンドが得られれば、実用上、ライブにはマルチで十分対応できると考えるプロが多いという背景もある様に思います。

実際のところ、プロのコンテンポラリー奏者のCDを聴いても、歪み音は素っ気ない事が多いです。

とあるプロギタリストいわく「(マルチなんて)みんな同じ様なモンでっせ!」… だそうですw

一方、アマバン(含むビッグバンド)でジャズを弾いている方の足元は、プロよりもリッチなセッティングの方が多く、一般的にはOD→揺らしモノ→ディレイ(ないしリバーブ)+アルファでペダルボードを組んでいる方を良く見かけます。
なお、ペダルのブランドはなんといってもBOSSである事が多いです。
まれに、マルチを使う方も見かけますが、大型の高級マルチである事が多いです。


ではでは<(_ _)>

PS ジャズ弾きの間では、アドリブのフルコピーを含め、真似をするという行為は忌み嫌われる風習があります。真似っこサウンドの使いすぎにはお気をつけ下さいw

参考: タクトスイッチの劣化による、フットスイッチの故障が発生しやすいのが、
Stomplabの弱点です。しかし、タクトスイッチを、信頼性の高いALPSのSKHCBFA010に交換する事により修理する事ができます。(エフェクターの自作やMODに慣れた人なら、簡単にできるレベルの作業です)
このパーツは共立エレショップ等で単価50円程度で購入できます。

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